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タンザニア・ビジネスニュース(2015年3月下半期) |
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(1)英Aminex社、本年中に生産開始へ(天然資源)1日、英石油会社Aminex社は、タンザニア石油開発公社(TPDC)より、ムトワラ-ダルエスサラーム間のガス・パイプラインの完成に関する通報を受けたとし、現在ソンゴ・ソンゴに建設中の天然ガス処理プラントにおける生産開始は本年半ばとなる旨説明。同プラントは95%まで完成しており、同プラント及びパイプラインを含むインフラ設備のTPDCへの引渡しは第三四半期頃となる見込。なお、同社及びTPDCは現在ガス販売合意に向け引き続き交渉中。 2015年4月7日付デイリーニュース第16面 2015年4月1日Aminexプレス発表 |
(2)英公認秘書・管理者協会、タンザニア支部を再開(ビジネス環境)英国の公認秘書・管理者協会(ICSA)は、タンザニア支部を再開。カリムジーFB Attorneys社(法律事務所)顧問代表は、東アフリカで最も成長している国の一つであるタンザニアにおけるICSAの開設は、企業総務・法律等に携わる公認秘書の育成を通じたガバナンスによる持続的な経済成長に貢献する旨述べた。なお、東アフリカ地域にはケニア、ウガンダ及びザンビアに支部がある。 2015年4月3日付デイリーニュース 2015年3月13日ICSAニュース発表 |
(3)タンザニア輸入業者、関税徴収システムの透明化と汚職対策の徹底を呼びかけ(ビジネス環境)2日、タンザニア・ビジネス・コミュニティーのミンジャ委員長は国内貿易業者・ディーラーを代表し、記者会見を開きタンザニア歳入庁(TRA)に対し徴税システムの透明化及び同庁職員による汚職への対策を求めた。ミンジャ委員長は、タンザニアへの輸入関税額の判断の根拠が曖昧で、1コンテナ当たり6千万シリングの関税を請求される際に請求書の記載額が2千万シリングとなっている様な悪質な場合もあるとし、政府は税務行政システムの透明化及び汚職対策を徹底する必要がある旨発言。 2015年4月3日付ガーディアン第1,2面 |
(4) 独Ferrostaal社、デンマークHaldor Topsoe社との合弁で、10億ドル投資事業開始(投資・農業)3月27日、独Ferrostaal社は、デンマークHaldor Topsoe社との間で合弁会社を設立(出資比率50:50)。両社はタンザニア石油開発公社(TPDC)と共同で、タンザニア国内最大投資規模となる10億米ドルの肥料製造事業を検討しており、2019/20年頃に製造を開始する予定。同アンモニア肥料製造事業は5,000人の雇用を見込んでおり、タンザニアの農業への貢献も期待される。 2015年4月8日付デイリーニュース第19面 2015年3月27日Ferrostaal社プレス発表 参考情報:タンザニア・ビジネスニュース2015年2月上半期(2) |
(5)英蘭シェル社の英BG社買収(天然資源)8日、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル社は、タンザニア第1、3、4鉱区の開発を行う天然ガス生産大手の英BG社を470億ポンド(7,000億米ドル)で買収することで合意した旨発表。BG社は、今後タンザニア沖合鉱区で発見されたガスのLNG生産に関する決定をする見込で、今般の買収によりその生産が遅れる可能性についても示唆されているが、多額の投資を要する同事業への弾みとなるとの見方もある。 2015年4月9日付シティズン第1,2面 2015年4月8日シェル社プレス発表 |
(6)財務大臣、投資誘致を目指し一部の税撤廃を検討12日、サルム財務大臣は、投資の妨げとなっている一部の、不要と思われる税を撤廃し、徴税の調和を図る旨発言。また、税金の徴収主体の一本化も行う旨発言。なお、同改正の詳細は本年7月頃に発表される見込。 2015年4月11日付ガーディアン(ビジネス版)第1面「Govt to scrap nuisance taxes, says minister」 |
(7)タンザニア食品・薬品庁、食品の栄養表示の制度化を示唆(ビジネス環境・食品加工)タンザニア食品・薬品庁(TFDA)のウィゲンゲ食品安全部長は、今後、加工食品の栄養表示が義務化されることとなる旨発言。国家食品強化プログラムの80以上のサンプリング調査の結果によれば、表示されている栄養素の用量に満たない製品が散見されたとし、今後は同製品の製造企業に対する指導を行うと共に、同プログラムの展開を拡大する予定である旨説明。ソコイネ大学のムスヤ食品科学技術准教授は、加工食品の栄養表示の必要性を説明しつつ、タンザニア国内でより必要とされているのは欧米の様な添加物等の表示では無く、より基本的な栄養に関する情報である旨説明。 2015年4月12日付デイリーニュース第1,3面 |
(8)ダルエスサラーム港湾事業、第1フェーズ着工(港湾)14日、世界銀行、DFID及びTMEAによる支援総額5億9,600万米ドル相当の、ダルエスサラーム港湾事業の第1フェーズが着工。TMEAの支援による第1フェーズではゲート4,5及び8周辺の道路整備等が行われる。DFID及び世銀の支援による第2フェーズでは1番-7番バースの浚渫及び改修、入航路及び回頭泊地(Turning Basin)の浚渫等が行われる予定。 2015年4月15日付シティズン第1,2面 2015年4月15日付デイリーニュース第2面 参考情報: タンザニア・ビジネスニュース2014年5月下半期(11) タンザニア・ビジネスニュース2014年9月上半期(4) |
(9) 世界銀行-タンザニアの経済は引き続き堅調に成長(経済)13日、世界銀行は年に2回発行されるアフリカ地域に係る報告書「Africa’s Pulse」を発表。原油・鉱物価格の下落の影響を受け、鉱物資源の輸出国である多くのサブサハラアフリカ地域の経済は鈍化する一方、タンザニアは、モザンビークと同様、主に鉱物セクターへの海外投資により堅調な経済成長を続ける見込。なお、過去5年間でタンザニア家計に最も打撃を与えたと回答があったリスク要因は、「食料価格」、「干ばつ/洪水」及び「死亡」。 2015年4月15日付シティズン第13面「Tanzania economy forecast to remain robust this year」 2015年4月15日付デイリーニュース第19面 世界銀行(2015) Africa’s Pulse-An analysis of issues shaping Africa’s economic future, April 2015 Vol.11 |
