タンザニア・ビジネスニュース(2014年9月上半期) |
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(1)2014年第1四半期GDP成長率、昨年同期を上回る7.4%タンザニア国家統計局は、2014年第1四半期のGDPを発表。1月~3月期の成長率は7.4%で前年同期から0.3ポイント増の4兆8,626億8,900万シリング。農業・水産分野の成長率は1.6%、鉱業・採掘業の成長率は8.7%、製造業は8.5%(前年同期8.3%)、発電・給水は12.6%(前年同期6.2%)、卸売り・小売りは8%、不動産及び企業サービスは8.1%、運輸・通信は16.5%。 2014年9月12日ガーディアン第1、2面 タンザニア国家統計局9月10日発表(スワヒリ語)「2014年第1四半期GDP」 |
(2)ビジネス営業登録所用時間が7営業日から8時間へ大幅短縮1日、タンザニアのビジネス登録・許可庁(BRELA)は、企業名登録にかかる時間を大幅に短縮した旨発表。BRELAのカニュシ最高経営責任者は、企業名登録に係る時間は、7営業日から8時間に短縮され、オンラインにて登録が可能となった旨説明。 2014年9月12日付ガーディアン第2面 2014年9月12日付デイリーニュース第19面 |
(3)キガリ、ブジュンブラ、ゴマへの陸上輸送はダルエス港経由、ジュバ、カンパラへはモンバサ港経由が割安東アフリカ荷主協会(Shippers Council of Eastern Africa: SCEA)は、「2014年東アフリカ・物流パフォーマンス評価報告書」を発表。1日当たり港湾利用費は「ダ」港では、国内貨物価値の1.6%、トランジット・輸入貨物価値の1.25%、国内・トランジット輸出貨物価値の1%で、貨物価値に関わらず一定額(70米ドル/20フィートコンテナ(TEU)、105米ドル/40フィートコンテナ(FEU))を徴収するモンバサ港と比べ、高価値貨物の輸入に不利。道路輸送の場合、キガリ、ブジュンブラ、ゴマへの輸送には「ダ」港-中央回廊を介した輸送が安いのに対し、ジュバ、カンパラへの輸送は「モ」港-中央北部回廊ルートの輸送費用が安い。鉄道利用の場合は、タンザニア鉄道会社/タンザン鉄道の輸送費は1.24米ドル/Km/TEUで、ケニア鉄道会社ネットワークは2.66米ドル。 2014年9月2日付デイリーニュース(ビジネス版)第1面 |
(4)世銀他、タンザニア政府との間でダルエスサラーム港の改修等にかかるMOUに署名ムワキエンベ運輸大臣及びインドラワティ世界銀行専務理事・最高執行責任者の出席の下、世界銀行、DFID及びTMEAによる支援総額5億6,500万米ドルに関するMOUの式典が開催された。今般の支援の対象は、1番-7番バースの浚渫及び改修、入口航路及び回頭泊地の浚渫、新しいバース・RO-ROターミナルの建設及び港敷地利用、運営の効率性改善となる。「ム」大臣によれば、今般のMOUには、13番・14番バースに対する支援は含まれていない。世銀によれば、今般の支援はダルエスサラーム港湾事業の第1フェーズで、第2フェーズは7億米ドルの支援を予定(詳細は不明)。 2014年9月14日付シティズン第4面 2014年9月13日付デイリーニュース第1面 |
(5)ムトワラ港拡張計画フィキリ・ムトワラ港長は、タンザニア及びウガンダから訪問した記者団に対し、ムトワラ港の拡張事業について説明。同港における取扱貨物量の増加に対応するため、260ヘクタールの拡張事業に加え、インフラ整備事業も予定されている。なお、インフラ整備の事業費は29億5,000万シリング。 9月14日付デイリーニュース第3面 9月13日付ガーディアン(ビジネス版)第1面 |
(6)ドドマ州にEUが支援する皮革工場建設開始地方開発計画研究所(IRDP)は、ドドマ州のチョロロ村に2億5,000万シリング相当の皮革工場を建設する旨発言。同研究所はEUからの40億シリングの支援の一部を工場建設に当てる予定で、ドドマ州チャムウィノ県内の数地域が同工場建設事業により裨益。なお、同事業は今月中に開始予定。 2014年9月6日付ガーディアン第4面 |
(7)トウモロコシ生産余剰15万トンの周辺国輸出を模索チザ農業大臣によれば、作付面積及び補助金制度を利用した農業投資の増加により、2013/14年度のトウモロコシの生産量が大幅に増加し、約35万トンとなった。一方、政府によるトウモロコシの買い取り及び貯蔵キャパシティは20万トンであり、約15万トンが生産過多となる見込み。政府は、既にケニア、スーダン、コンゴ民等食料が不足している周辺国に対する穀物の輸出規制を撤廃しており、余剰トウモロコシを持つ地元業者によるトウモロコシの海外輸出を推奨している。 2014年9月5日付ガーディアン第1、3面 2014年9月5日付シチズン第1、2面 |
(8)モハメド・エンタープライズ、繊維分野への投資拡大、サブサハラ最大の繊維業者としての地位を強化モハメド・エンタープライズ・タンザニア(MeTL)のデウジ最高経営責任者(CEO)は、エチオピアのKombolcha繊維会社の買収計画について発言。同氏によれば、Kombolcha繊維会社との交渉は最終段階で、買収が完了すれば、同社はタンザニア、ザンビア及びモザンビークに加え4ヵ国、6カ所の繊維工場を有することとなる。MeTLの繊維事業への投資は、2015年までに2億5,000万ドルに上る。 2014年9月7日付シティズン第4面 |
(9)ABEイニシアディブ第一陣、タンザニア人30名が日本へ留学4日、アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)の第一陣の壮行会が開催された。ABEイニシアティブは2013年6月に横浜で開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)の中で安倍総理が表明した、5年間で1,000人のアフリカ54ヵ国の若者に日本の修士課程への留学・日本企業でのインターンシップの経験を通じた産業人材育成支援で、タンザニアは、ルワンダ、ケニア、モザンビーク、南アフリカなどと共に初年度に若手人材を送り出した数カ国中の一ヵ国。今般、タンザニアからは第一陣159名中30名が参加。 2014年9月4日付シティズン第4面 2014年9月4日付デイリーニュース第2面 2014年9月4日付第5面ガーディアン第5面 |
