タンザニア事情

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    タンザニア・ビジネスニュース(2014年8月下半期)

    (1)ダルエスサラーム港、第13、14バースのEOI公募開始

    21日、タンザニア港湾局(TPA)は、ダルエスサラーム港のコンテナターミナル第13、14番バースの新設に向け、設計、建設、運営に関する関心表明(EOI)の公募を開始。同EOIの申請締め切りは9月23日。


    2014年8月21日付タンザニア港湾局発表
    http://www.tanzaniaports.com/index.php?option=com_docman&task=doc_download&gid=779&Itemid=240

    (Accessed 26 August 2014)

    (2)国内まぐろ類の漁獲量の増加に向けた戦略を策定

    15日、コースト州バガモヨ県で開催されたタンザニア国家まぐろ類(ツナ)に関する討論会において、ブデバ水産家畜開発省次官代理は、経済的価値の高いツナ等の管理・持続的な漁業推進について発言。同氏は、生物、環境、社会及び経済的な利益の促進を目的とした「国家ツナ漁業管理戦略」が同省大臣により承認されたとし、持続的な深海漁業の実施により年間約3,000億シリングの増収が見込める旨発言。なお、現在ツナの漁獲量は年間約600万トンでGDP比の約1.3%。


    2014年8月17日付デイリーニュース第1,3面
    http://dailynews.co.tz/index.php/local-news/34971-fishing-stakeholders-tout-controlled-tuna-harvesting

    2014年8月19日付ガーディアン第4面
    http://www.ippmedia.com/frontend/?l=71173

    2014年8月17日付シティズン第4面(関連記事)
    http://www.thecitizen.co.tz/News/Plans-afoot-for-Tanzania--to-construct-fisheries-port/-/1840392/2421648/-/lbt4co/-/index.html

    (3)タンザニア地熱開発公社の設立

    ムホンゴ・エネルギー鉱物大臣は、タンザニア電力供給公社の従属公社として7月に設立されたタンザニア地熱開発公社がムベヤ州のンゴジ湖における地熱開発を開始した旨発言。ドイツ、アメリカ、イタリア及び日本等と協力しているとし、天然ガス・石炭火力及び水力発電を主体としつつ、今後は、太陽光・海洋・バイオ・エネルギーの開発と共に地熱開発を進めていく旨説明。


    2014年8月19日デイリーニュース第1,3面
    http://www.dailynews.co.tz/index.php/local-news/35019-new-geothermal-firm-established

    (4)中国ブランド展示会の開催

    21日から4日間、ダルエスサラームにおいて「中国ブランド・アフリカン・ショウケース2014年」が開催された。同展示会には中国企業約100社が出展。


    2014年8月20日付デイリーニュース第19面
    http://www.dailynews.co.tz/index.php/biz/35043-brand-of-china-african-showcase-begins-this-week

    2014年8月20日付ガーディアン第5面
    http://www.ippmedia.com/frontend/?l=71216

    関連ウェブサイト
    http://www.chinabrandshowafrica.com/English/index.html

    (5)中国の金龍客車、厦門金龍、タンザニアのバス市場に進出

    中国の廈門金龍聯合汽車工業有限公司(King Long)及び厦門金龍旅行車有限公司(Golden Dragon)は、タンザニア国内バス市場での展開を予定。King Long社は2年間をかけてタンザニア仕様旅客バスの開発を行っており、今年末までに100台の金龍客車ブランドのバスを販売(準高級バスの価格は一台2億1,400万シリング、高級バスは一台2億2,400万シリング)する見込である旨発言。現在、スウェーデンのScania及び中国のYutongがバス市場を独占しているが、King Long及びGolden Dragonはそれぞれタンザニア進出に対する意欲を表明。


    2014年8月21日シティズン第22面
    http://www.thecitizen.co.tz/magazine/business-week/Chinese-bus-maker-targets-Tanzania/-/1843772/2426398/-/tp7qlo/-/index.html

    2014年8月26日デイリーニュース第19面
    http://www.dailynews.co.tz/index.php/biz/35283-chinese-bus-maker-eyes-local-market

    (6)キューバの製薬会社ラビオファムの蚊対策薬品工場、建設完了間近

    20日、国家開発公社はコースト州キバハ県で2年前に着工された蚊駆除剤工場の建設費用の約90%、1,440万ユーロを支払った旨発表。今年末までにキューバの製薬会社ラビオファムの蚊駆除剤、抗マラリア薬の生産が開始される見込。年間600万リットルの生産を目指しており、内80%は国内向け、残り20%は輸出向け。同工場におけるマラリア対策薬品の生産開始により、マラリア対策能力の強化が期待される。なお、タンザニア政府は現在、マラリア対策に年間2億4,000万米ドルを費やしている。


    2012年8月21日ガーディアン第2面
    http://www.ippmedia.com/frontend/?l=71247

    (7)KNCU、中国向け大豆の輸出拡大

    キリマンジャロ原住民協働組合連合会(KNCU)は、中国の広州輸出入公社との間で大豆の輸出交渉中である旨発言。KNCUによれば、広州輸出入公社はKNCUを通じ年間60万トンの大豆の購入を希望しており、既存の契約供給先に加え、独自の大規模農場開発を行うことで需要に対応する予定である旨説明。KNCUは設立以来、主にコーヒーを取り扱ってきたが、過去数年間の価格・生産高の減少を受け、農産物の多様化を行うことで連合会内の合意を得た。

    キリマンジャロ原住民協働組合連合会(KNCU)は、中国の広州輸出入公社との間で大豆の輸出交渉中である旨発言。KNCUによれば、広州輸出入公社はKNCUを通じ年間60万トンの大豆の購入を希望しており、既存の契約供給先に加え、独自の大規模農場開発を行うことで需要に対応する予定である旨説明。KNCUは設立以来、主にコーヒーを取り扱ってきたが、過去数年間の価格・生産高の減少を受け、農産物の多様化を行うことで連合会内の合意を得た。


    2014年8月23日デイリーニュース第5面

    (8)2030年までに、中流階級は40万世帯に増加

    スタンダード銀行グループは、タンザニアを含む、アフリカ11ヵ国、1億1,000万世帯を対象としたアフリカの中流階級に関する報告書(「Understanding Africa’s Middle Class」)を発表。タンザニア及び東アフリカ地域の中流階級(同報告書では、中流階級一世帯の一日当たりの支出額を23~115米ドルと定義)の成長はゆっくりとした速度で進んでおり、一般的に他のアフリカ地域と比べ世帯収入も低いと分析。現在、タンザニアの中流所得層は10万世帯(人口の約10%)で、2030年までに40万世帯に増加する見込み。


    2014年8月25日シティズン第1,2面
    http://www.thecitizen.co.tz/News/Middle-class-faces-bleak-future-in-EA--study/-/1840392/2429726/-/3nbw87/-/index.html

    2014年8月23日付イーストアフリカン第1,39面
    http://www.theeastafrican.co.ke/news/East-Africa-middle-class-not-big-enough-for-investors--/-/2558/2428622/-/ky4hwpz/-/index.html

    (9)イスラエル企業、DAWASCOと連携し淡水化プラントを建設

    24日、ダルエスサラーム上下水道公社(DAWASCO)のミダラ最高経営責任者は、水不足対策としてイスラエル企業のコンソーシアムとの間で国内初の逆浸透方式淡水化プラントの建設計画を進めている旨発言。同プラントの処理能力は日量1億立方平方メートルで、同事業によりダルエスサラームの安全な水の需要量の約90%が賄われる予定。同プラントで処理された水の価格は一リットル当たり約1米ドルと高額となる見込で、DAWASCOはより廉価で安全な水の供給が出来るよう海洋エネルギー発電の導入等を検討中。なお、同事業の総額は非開示。また、ミダラ最高責任者は、日本企業も同様の事業を計画している旨発言。


    2014年8月25日付ガーディアン第1,2面
    http://www.ippmedia.com/frontend/?l=71409

    (10)官民合同ミッションのタンザニア訪問

    28日から30日まで、タンザニアと日本の貿易・投資の促進を目的とした官民合同ミッションがタンザニアを訪問。三澤外務参事官は、対アフリカ投資に関し、他国との競争が高まる中、以前のアプローチを修正し、長年アフリカで活動を行ってきた日本の立場を維持しつつ、政策に磨きをかけていきたい旨発言。また、ピンダ首相は、日本がアフリカ、特に東アフリカでの電力発電への投資を行うことを目的として進出している一方、20年以上に亘りTICAD会合が開催されてきたものの、特に東アフリカ諸国は、TICADを日本の技術を導入する機会として十分に活用できていない旨発言。なお、今般の滞在中、同ミッション参加者は当地の民間企業の工場、流通、メディア及び小売り店舗などの視察、日本タンザニア・ビジネスセミナー等を通じタンザニア企業家との関係樹立、ビジネス環境に関する情報収集などを行った。


    2014年8月31日付シティズン第1,2面

    http://www.thecitizen.co.tz/News/Japan-plans-to-increase-investments-in-Africa/-/1840392/2436202/-/glqq2tz/-/index.html

    2014年8月31日付ガーディアン第2,5面
    http://www.ippmedia.com/frontend/?l=71615

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