タンザニア事情

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    タンザニア・ビジネスニュース(2014年9月下半期)

    (1)タンザニアが東アフリカ最大の外国投資受け入れ先(2013年)

    UNCTAD(国際連合貿易開発会議)が発表した世界投資報告書2014によれば、タンザニアは2013年に東アフリカ地域最大の外国投資の受け入れ先となった。東アフリカ全体の外国投資は62億ドルであり、このうちタンザニアには約19億ドルが投資された。東アフリカ第2位はウガンダ(第11億ドル)、第3位はエチオピア(約10億ドル)。また、ケニアは約5億ドル。(当館注:タンザニアは2010年以降2013年まで4年連続の東アフリカ地域第1位。)


    2014年9月27日イーストアフリカン第45面
    国際連合貿易開発会議 世界投資報告書2014
    http://unctad.org/en/pages/newsdetails.aspx?OriginalVersionID=790&Sitemap_x0020_Taxonomy=UNCTAD%20Home;#6;#Investment and Enterprise;#640;#World Investment Report

    (2)タンザニア輸出が好調

    タンザニア中央銀行が発表した月次経済報告によれば、2014年7月までの1年間の輸出額は、観光、タバコ、工業製品、クローブ等の輸出額の増加により、前年同期比6.4%増の8.9億ドルとなった。特に、タバコは栽培農家に対する行政サービスの向上により、品質及び生産量が増加したため、輸出額の伸びが顕著であった。一方で、金の輸出額は、前年度比9%減の1.7億ドル。


    2014年9月19日ガーディアン(ビジネス版)第1面
    タンザニア中央銀行月次経済報告(2104年8月)
    http://www.bot-tz.org/Publications/MonthlyEconomicReviews/MER%20August%202014.pdf

    (3)パナソニックがタンザニアで配線器具などの電設資材製品を販売開始

    パナソニック株式会社は、タンザニアのパートナーであるユナイテッドトレーダー社と提携しタンザニアで高品質の配線器具、ブレーカ、住宅分電盤、換気ファン、天井扇などの電設資材製品の販売を開始した。パナソニック社は、今年度中にケニアやウガンダなどの近隣諸国にも同様に電設資材製品の販売を開始する予定。


    2014年9月28日付シチズン第29面
    2014年9月30日付パナソニック株式会社プレスリリース
    http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001380.000003442.html

    (4)タンザニア石油公社、採掘中のムナジ湾オンショア天然ガス買取契約を締結

    2004年より採掘が始まっているムナジ湾及びムシンバティ鉱区にて採掘される天然ガスを、TPDC(タンザニア石油公社)へ売却する契約が、これらの鉱区の採掘権を保有するTPDC、マウレル&プロム社及びウェントワース社の間で締結された。TPDCが購入する天然ガスは、マディンバの天然ガス処理プラント及びムトワラーダルエスサラーム間を結ぶパイプラインへ供給される。供給開始から8ヶ月目までは日量最大80mmsfcを、その後は17年間に亘り日量130mmsfcがパイプラインへ供給される。販売当初の価格は3ドル/mmBTUとし、その後は市場価格の変動に準じて調整される。タンザニア政府は、ソンゴソンゴ及びマディンバからダルエスサラームを結ぶ直径36インチ、総長487Kmの新規ガスパイプラインを建設中であり、2015年第1四半期中に完成の見込み。


    2014年9月19日付ガーディアン、シチズン、デイリーニュース
    http://www.youroilandgasnews.com/news_item.php?newsID=105434

    (5)リンディにて黒鉛、マンガンの埋蔵を確認

    ムハンド・リンディ州鉱業担当官によれば、リンディのルアングワ及びナチングウェアにおいて、黒鉛及びマンガンの埋蔵が確認された。現在は5つの企業が試掘中。黒鉛は、リンディ以外にアルーシャ州メレラニ及びモロゴロ州マヘンゲにおいて存在が確認されている。


    2014年9月26日ガーディアン(ビジネス版)第1面
    http://www.ippmedia.com/frontend/?l=72545

    (6)来年より総工費30億ドルの鉄鉱石・石炭採掘及び発電事業を開始

    ンガペンバNDC(国家開発公社)スポークスマンによれば、タンザニア政府が中国企業との間で2011年に契約した鉄鉱石・石炭採掘及び石炭火力発電計画が来年開始し、2018/19年度に完成する予定であり、鉄鋼石採掘に17億ドル、石炭火力発電に13億ドルが支出される。本計画は、50億トンの埋蔵量を誇るタンザニアの石炭を発電に使用すると共に海外輸出する計画の一部であり、ダルエスサラームの南西900キロに位置するタンザニア最大の鉄鉱石埋蔵地には12億トンの鉄鋼石及び5億2600万の石炭の存在が確認されている。


    2014年9月26日ガーディアン第2面
    http://www.mining-technology.com/news/newstanzania-to-start-work-on-3bn-mining-and-power-project-next-year-4388324

    (7)タンザニア・ケニア・ウガンダがヴィクトリア湖での年間6ヶ月のナイルパーチ禁漁を検討

    EACの水産大臣が来月会談し、ナイルパーチの漁獲量が激減しているヴィクトリア湖での禁漁につき協議する予定。ヴィクトリア湖はタンザニア(51%)、ウガンダ(43%)、ケニア(6%)に跨がる湖であり、ヨーロッパ、日本、米国向けのナイルパーチ漁が盛んに行われてきた。現在の政策案は年間6ヶ月の禁漁を5年間に亘り実施するものであり、ヴィクトリア湖のナイルパーチ漁及び関連産業へ影響が及ぶ可能性がある。


    2014年9月29日シチズン第1、2面
    http://www.thecitizen.co.tz/News/6-month-fishing-bans--plan-to-save-Nile-perch/-/1840392/2468362/-/bs2ggjz/-/index.html

    (8)エティハド航空、フライドバイ航空がタンザニアに就航

    エティハド航空が、12月1日より1日1便のダルエスサラーム-ドバイ便を就航させる旨を発表。また、フライドバイ航空は10月16日よりダルエスサラーム、キリマンジャロ、ザンジバル-ドバイ便の就航を発表。


    2014年9月23日シチズン第10面
    2014年9月24日がーディアン(ビジネス版)第2面
    2014年9月21日エティハド航空プレスリリース
    http://www.etihad.com/en-ae/about-us/news/archive/2014/etihad-airways-to-enter-new-markets/

    2014年9月23日フライドバイ・プレスリリース
    http://www.flydubai.com/en/news/article/flydubai-announces-three-routes-in-tanzania/

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