タンザニア・ビジネスニュース(2014年11月上半期) |
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(1)南アのレンタカー会社、タンザニア企業と提携(サービス)南アフリカの大手レンタカー会社ファースト・カー・レンタル社は、アビス・タンザニア社として営業していたタンザニアのスカイリンク・レンタカー社(Skylink Rent-A-Car Ltd.)と共同で10月1日より、タンザニア国内における事業を開始。 2014年11月2日付シティズン第29面 |
(2)地熱開発に関し、アフリカ地溝帯加盟国が協議(天然資源・電力)10月30日から11月1日、国連環境計画(UNEP)の支援による第5回アフリカ地溝帯地熱(ARGeo)の会議がアルーシャにて開催。500名のエネルギー専門家、政府及び金融関係者等が集まった。開会式の挨拶でビラル副大統領は、タンザニアの電力需要は2025年には現在の2,780メガワットから少なくとも1万メガワットまで増大するとし、地熱開発に対する海外からの投資を呼びかけた。今般のARGeo5では地熱開発に係るリスク回避、効果的な地熱発電所開発の方法等について協議。最終日には、ARGeoメンバー国(ジブチ、エリトリア、エチオピア、ウガンダ、ケニア、タンザニア)による、地熱に関するデータベースの開始を発表。 2014年11月2日付シティズン第4面 |
(3)タンザニア憲法改正に関する国民投票、2015年4月30日(政治)4日、キクウェテ大統領は、憲法改正に関する国民投票が、2015年4月30日に開催される旨発表。国民投票に向けたキャンペーンは、投票者登録の更新作業が完了する3月以降、3月30日から4月29日までとなる。 2014年11月5日付シティズン第1,3面 2014年11月5日付デイリーニュース第1,3面 2014年11月5日付ガーディアン第1,2面 |
(4)国際貿易センター、SIDOと共同で包装センターを設置(農業・加工)5日、国際貿易センター(本部ジュネーブ)は、タンザニアの零細・中小企業の支援を目的とした包装センターを今年末頃に設置する旨を発表。包装センターは、ダルエスサラーム市内のヴィングングティ地域にあるSIDO(中小企業振興公社)工業団地に設置される予定。同計画はフィンランド政府の支援によるもので、包装機械を所有しない中小企業による農産物の包装が可能となり、農産物加工の発展が期待される。 2014年11月7日付ガーディアン(ビジネス版)第1面 |
(5)新規カシューナッツ加工工場の建設(農業・加工)6日、チザ農業食糧保障協同組合大臣は、国会審議において、カシューナッツ委員会及びカシューナッツ産業開発信託基金が、新規カシューナッツ加工工場建設のために170億シリングを割り当てる旨発表。3つのカシューナッツ工場の年間加工能力はそれぞれ1万トンでタンザニア南部のトゥンドゥル県(ルブマ州)、ムトワラ県(ムトワラ州)及びムクランガ県(コースト州)に建設予定。閉鎖中のカシューナッツ加工工場の再生事業については、元手資本を拠出し同事業を支援する旨説明。 2014年11月7日付ガーディアン第3面 参考情報: 2014年6月上半期タンザニア・ビジネスニュース(3) |
(6)タンザニア不動産協会の設立(不動産)不動産マーケティング・ポータルを運営するラムディ・タンザニア社は、不動産業者と協働でタンザニア不動産協会(TREA)を設立する旨発表。タンザニア初の不動産協会となるTREAは11月中頃より活動を開始する予定。TREAは恣意的なビジネス運営を行う仲介業者に対するトレーニング、正式な不動産業者としての登録等を通じた同業界のフォーマル化・透明性の向上を目指す。 2014年11月7日付デイリーニュース第19面 |
(7)TPSF、ベンチャー・キャピタル等によるタンザニア企業への投資を促進(投資)4日から7日にかけ、TPSF(タンザニア民間セクター財団)は、タンザニア企業プロジェクトへの投資を促進することを目的としたベンチャー・キャピタル及びプライベート・エクイティ・ファンド(今年2月より開始)に関する会合を開催。開会式に出席したビラル副大統領は、ベンチャー・キャピタル等による大規模投資案件の促進を政府として歓迎する旨発言。TPSFのメンギ会長は、政府によるビジネス環境の整備、民間企業による投資案件の形成を呼びかけた。なお、同ファンド受託資金は国内外150の投資機関等からの約70億米ドル以上(内、40億米ドルは年金基金、32億米ドルは世銀の国際金融公社)。 2014年11月6日付デイリーニュース第19面 2014年11月10日付デイリーニュース第19面 2014年11月6日付ガーディアン第1,2面 |
(8)2014年繁栄指数、タンザニアは世界で117位、EACで3位(経済・社会)経済、起業と機会、ガバナンス、教育、社会資本等8分野89の指標に基づき世界142ヵ国の「繁栄」を評価する英国の民間研究機関レガタム研究所の「繁栄指数」において、タンザニアは2013年と変わらず117位。EAC五ヵ国中タンザニアの経済は最も評価が高い94位(ルワンダ98位、ウガンダ105位)。社会一体性・参加、地域社会・家族のネットワークを評価する社会資本は73位(ウガンダ44位、ケニア60位に次ぐ)、ガバナンスは95位(ルワンダ50位、ケニア93位に次ぐ)。起業・機会、教育、健康等の分野は低評価。 2014年11月13日付シティズン第19面 レガタム研究所(2014)「The 2014 Legatum Prosperity Index」 |
(9)米ミレニアム・チャレンジ公社、エネルギー分野に対し9,780万米ドルの無償支援(電力)14日、ミレニアム・チャレンジ公社は、タンザニア政府との間で電力セクターの開発に係る、9,780万米ドルの無償資金の贈与契約に調印。今般の契約を受け、電力セクターのインフラ、政策、規制及びタンザニア電力供給公社、ザンジバル電力公社等の運営能力向上等を含む電力セクターの強化の為のF/Sが開始される予定。 2014年11月15日付デイリーニュース第1面 2014年11月15日付日付ガーディアン第2面 2014年11月14日MCCプレス発表 |
