生活・安全情報

令和4年3月30日
 タンザニアは、キリマンジャロをはじめとする7カ所のユネスコ世界遺産を有しており、広大な国土とインド洋に面した自然豊かな国として知られています。当地はアフリカ諸国の中でも比較的安全な国という印象がありますが、実際には、日本よりも事故、事件・犯罪発生件数が多く、交通事故・スリ・ひったくり・空き巣や家宅侵入の他、タクシー強盗(偽タクシーによる金品奪取事件)などの一般犯罪が日常的に発生しています。
 事件・事故に巻き込まれないようにするためには、日頃から十分な安全対策を講じることが大切です。 また、近年、全世界においてテロ事件が多発し日本人も被害に遭われています。日頃から海外安全情報や報道等から最新の治安情勢情報の入手をお願いします。
 当館では,領事安全情報Facebookや領事メールにて安全情報を発信しているほか、「タンザニアにおける安全の手引き」を作成しています。
 病院などの緊急時の連絡先、一般犯罪に巻き込まれないための予防措置や、テロ事件等の大規模事件の際の国外退避についても記載していますので、ご一読いただきますようお願いいたします。皆様が当地で滞在される上で、安全に安心して過ごせる一助となれば幸いです。

●タンザニアにおける安全の手引き(PDF)
 
安全状況と対応の仕方
 
【防犯の基本的な心構え】
(1)自分達の安全は自分達で守る
 当地の治安当局、その他の政府関係機関から、日本と同等レベルの行政サービスを享受することはできません。安全対策は他人任せにするものではなく「自分達の安全は自分達で守る」という強い自助努力の心構えが必要です。
(2)予防こそが最良の危機管理
 事件、事故、災害などに巻き込まれないように、常日頃から予防する心構えこそが最高かつ最重要の危機管理であることを肝に銘じてください。予防のために必要な最大限の努力をしましょう。
(3)疑いの意識を持って対応する
 当地はアフリカ諸国の中でも比較的安全な国という印象が強いためか油断が生じ易くなります。親しみやすい国民性を逆手に取った詐欺事件等が多発していますので、日常生活においては、「相手を容易に信用しない」、或いは「物事には疑いの意識を持って対応する」などの慎重さを習慣づけましょう。
 
【安全のための三原則】
 安全のための三原則とは「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」ことです。日本での行動形態、生活様式をそのまま海外に持ち込むと、本人が意識しているか否かに関わり無く目立ってしまい、自らを危険に曝すことにもなり兼ねません。
 
(1)目立たない
 必要以上に華美な服装、装飾品をつけたり、派手な自動車に乗ったり、公共の場で 現地(人)の悪口を言ったり、政治、宗教、文化、習慣、生活環境などの批判をすることは、目立つばかりでなく狙われる原因にもなります。そのような行為は差し控えましょう。犯罪者やテロリストは、標的を選ぶ際、目立つ人物に目を付ける傾向があります。
(2)行動を予知されない
 行動のパターン化(通勤、通学、買物、娯楽、外食の際の移動ルートや時間などの固定化)は犯罪者、テロリストなどに攻撃計画を立てやすくします。移動の際のルートや時間を含め、出来るだけ不規則で予測し難い行動をとってください。ターゲットになりにくいことが予防です。
(3)用心を怠らない
 現地に到着した当初は安全に気を配っていても、現地生活に慣れが生じてくると、当初注意していた諸点を忘れがちになり、思わぬ被害に遭うことがあります。
 現地の治安状況は予期しているか否かで対応が大きく変わります。常日頃から家族の居場所を把握し、現地事情の情報共有を常に行い、会社全体で気持ちを引き締める機会を定期的に持つことが必要です。