日本タンザニア経済関係
日本とタンザニアとの貿易関係をみると、2011年から2014年をピークに輸出額、輸入額ともに減少。2017年には,タンザニアから日本への輸入がさらに減少したのに対し,日本からタンザニアへの輸出は再び増加しており,対日貿易赤字が拡大した。

タンザニアの対日輸出の内訳を見ると,鉱物系の輸出では,2011年にはマンガン鉱が46%(約1億2,120万ドル),貴金属鉱が54%(約1億4,355万ドル)であったが,2017年は100%(約1,969万ドル)を貴金属鉱が占めている。 また,「採油用種・果実等」においてはゴマおよびゴマ油が,「コーヒー,茶,香辛料」においてはコーヒーがほぼ100%を占めている。 タンザニアはインド洋に面しており,マグロ等の水揚げもあるが,日本への輸出統計に上るのはビクトリア湖で獲れるナイルパーチで,主に日本の外食産業において利用されている。
国連の貿易データベースによると,2017年には日本はタンザニアにとって11番目(全輸出額の2%)の輸出相手国であった。1位はインド(27%),2位は南アフリカ(17%),3位はベトナム(8%),4位はケニア(7%)である。

日本の対タンザニア輸出の内訳を見ると,2017年では,自動車などの輸送機器が全輸出額の約46%を占めた。また,機械類(68%)の主な内訳はガスタービン(54%)とターボジェットなどの部分品(13%)であった。
日本の対タンザニア輸出の多くを占めるのは自動車であるが,そのほとんどが中古車であり,新車は少ない。中古車輸出統計を見ると,2017年に日本からタンザニアへ輸出された中古車は47,563台で,世界では9番目,サブサハラ以南アフリカ諸国においてはケニアと南アフリカに次いで3番目に多かった。
