対タンザニア円借款「アルーシャ-ホリリ間道路改修計画」 (供与限度額:243億1,000万円)

令和4年2月4日

概要

既存のキカフ橋
キカフ橋の完成予想図
1 タンザニア北部に位置する同国第二の都市アルーシャ市から隣国ケニアにつながる国際幹線道路においては、近年道路輸送需要が増加しており、タンザニア―ケニア間の物流の円滑化が喫緊の課題となっています。この計画は、同幹線道路(アルーシャ・ホリリ間)のうち、アルーシャ市内及びキリマンジャロ州モシ市内の区間の4車線化を図るとともに、同幹線道路上に位置するキカフ橋の架け替え及びアプローチ道路の建を行うものです。
 
2 特に、既存のキカフ橋については、死亡事故を含む車両事故の頻発スポットであり、1985年にはタンザニアの発展に貢献するために日本から派遣されてきた若いJICAボランティア隊員を含む大勢の方が交通事故で亡くなるなど、地域住民からも「危険な橋」として認識されています。そのため、本年3月に逝去された故・マグフリ前大統領からも本計画の早急な実施を強く要請されていました。
 
3 従って、本計画によって新たに建設される橋梁は、「日本とタンザニアの長い将来にわたる友好のシンボル」として、今後急増する道路輸送需要への対応や、タンザニアの持続的かつ安定的な経済成長だけでなく、東アフリカ域内諸国の物流円滑化を通じた地域統合に寄与することが期待されます。
事故被害にあった協力隊員の慰霊碑 (キカフ橋付近)