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     >> 草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「コースト州ルフィジ県WAMA中山学校整備計画」引渡式









    平成26年10月26日、 タンザニア東部コースト州ルフィジ県のWAMA中山学校にて、 松永公使出席の下、日本が整備を支援した理科実験器具、保健室棟、給水施設の引き渡しが行われました。

    引き渡しは、同校Oレベル(日本の中学校に相当)の卒業式と合わせて行われ、 被供与団体ローカルNGO「女性発展基金」代表のサルマ・キクウェテ大統領夫人や 主賓のアシャ・ミギロ法律憲法大臣、 セーフ・ラシッド保健社会福祉大臣、 ハワ・ガシア地域行政地方自治大臣、 ビラール副大統領夫人の他、 計1500名を超える方々が集まりました。

     ・ 平成25年度コースト州ルフィジ県WAMA中山学校整備計画
     ・ 供与限度額:104,789米貨ドル
     ・ 被供与団体:WAMA 財団(女性発展基金)

    署名式の様子はこちら


    草の根で供与した器具で化学実験を行う女子生徒たち



    支援の効果は着実に表れており、生徒は年々成績を伸ばしています。 実際に、2013年Oレベル国家進学試験では、受験者68名全員が合格し、 全国3256校中140位、コースト州105校中9位、ルフィジ県17校中1位の成績を収めました。

    同校では、2014年7月から新たにAレベル校(日本の高校に相当)を創設し、 理数科や商学の選択生徒を受け入れています。上記合格者68人のうち、 27人が同校のAレベル校に内部進学しました。また、 それ以外の生徒も、経済的に厳しい家庭や孤児出身者であることが考慮され、 WAMA財団からの奨学金を得て、他の公立Aレベル校に進学しました。

    卒業した89人の女子生徒が、この11月の国家進学試験に全員合格できるよう、 またひいては将来的に同校の卒業生が国の発展に貢献するよう期待されます。




    4床を備える入院室(左・改修前、右・改修後)には、近隣中学校の生徒や職員も受け入れている


    集合写真(右から:ビラール副大統領夫人、キクウェテ大統領夫人、 ミギロ法律憲法大臣、ガシア地域行政地方自治大臣)


    主賓のミギロ大臣より感謝状を受章する松永臨時代理大使


    ♪吹奏楽部の賑やかな演奏で卒業生入場♪


    晴天の下で卒業生別れの歌と踊りの披露






    保健室棟の開幕 (左・キクウェテ大統領夫人、中・ミギロ法律憲法大臣)



    WAMA中山学校は、キクウェテ大統領夫人が理事長を務めるローカルNGO「女性発展基金」に対し、 日本の「中山・科学技術文化財団」が支援を行い、 優秀ながらも経済的要因で進学が困難な女子生徒のために建設された中高等学校で、 将来のタンザニアの核となる人材が多数育成されることが期待されています。

    この協力では、「理科実験器具の整備(国家試験で理科実験が必須科目)」、 「保健室の改修・増築(感染症、マラリアなどに多数が感染)」、 「給水施設の整備(水汲みに毎日数時間)」などの支援を行いました。


    改修された保健室棟。専属の看護師が常勤している


    床タイルを敷き、滅菌器(右下)を備えた消毒室