無償資金協力事業「東アフリカにおける貿易円滑化及び国境管理能力の向上」 引渡式

令和4年2月1日
1 式典でスピーチをする後藤大使 (C) TRA
1 式典でスピーチをするキダタTRA長官 (C) TRA
1 供与機材の一つである国境警備用車両の引き渡しの様子 (C) TRA
  1. 1月25日、タンザニア歳入庁(TRA)本部(於ダルエスサラーム)において、後藤真一特命全権大使、山村直史JICAタンザニア事務所長、アルファヨ・キダタTRA長官の参加の下、UNOPSとの連携によりタンザニアを含む東アフリカでの貿易円滑化と税関職員の国境管理能力向上を目指す無償資金協力プロジェクトに係る供与機材の引渡式典が開催されました。
  2. 本事業は、JICAが実施する技術協力とも連携しつつ、これまで日本が支援してきた東部アフリカでのOSBP(One Stop Border Post、国境を挟む双方の税関が所要の施設を整備し、手続きの簡素化を行うことにより一回の通関チェックで貨物を円滑に通すもの)において、税関関連機材を供与・設置するもので、タンザニアを含むEAC5ヵ国で実施されてきました。
  3. タンザニアにおいては、ナマンガOSBP(2018年12月に開所式を開催)を始めとする税関施設において、手軽に違法物質を検知するラマン分光器をはじめ、X線検査機器、国境警備用車両等の機材を供与しましたが、これに先立ち既に世界税関機構(WCO)からの協力の下、供与機材を用いた具体的な取締方法の研修等を実施しました。本事業の取組はナマンガOSBP等で国境を接するタンザニア・ケニア間のみならず,東アフリカの地域統合,ひいてはアフリカ大陸自由貿易圏の実現に資することが期待されます。