タンザニア初の外務大臣表彰,2名が受賞!

令和元年9月4日
1.令和元年度外務大臣表彰として,エドウィン・ポール・ムヘデ タンザニア歳入庁長官(Dr. Edwin P. Mhede, Commissioner General, TRA (Tanzania Revenue Authority))及びサイド・アフメド・モハ メド元大阪外国語大学教授(Dr. Ahmed Mohamed Said, Former Professor of Osaka University of Foreign Study (Present Osaka University))の2名がタンザニア人として初めて受賞され,9月2日,後藤大使公邸において,ムヘデTRA長官に対する外務大臣表彰授賞式が行われました。
 
  
    

2.外務大臣表彰は,多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し,我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で,特に顕著な功績のあった個人および団体について,その功績を称えるとともに,その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。
 外務省ホームページ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007608.html

3.功績
(1)ムヘデ氏の功績:日本とタンザニアとの経済関係の促進
 エドウィン・ポール・ムヘデ氏は,JICA/FASID 奨学生として政策研究大学院大学(GRIPS)にて修士号を取得しました。タンザニアに帰国後直ちに,日本政府が進める製造系企業での 製品の品質と生産性向上に向けたカイゼン・5S 普及事業実現に尽力しました。産業貿易省下のタンザニア・カイゼン・ユニット初代所長に就任。文部科学省の国費留学生として再度 GRIPS に留学し,カイゼン研究の第一人者である園部教授に師事,博士号を取得しました。 同氏は,こうした経験や知見を活かし,日タンザニア経済関係促進に貢献しています。

(2)サイド氏の功績:日本とタンザニアとの相互理解の促進
 サイド・アフメド・モハメド氏は,タンザニアを代表する言語学者,文学者の一人。1990年から1997年まで,大阪大学外国語学部(旧大阪外語大学)にて教鞭を執り,スワヒリ語言語学者として,スワヒリ語普及に貢献しました。執筆した作品は80以上にのぼり, タンザニアの国語の教科書に採用されているだけでなく,日本でスワヒリ語を学ぶものにとって貴重な教材になるなど,日本でのスワヒリ語普及に大きく貢献しています。