令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式

令和6年3月7日
三澤康大使(中央)とミッセニエイズ貧困撲滅十字軍代表のジョージ・ブベルワ氏(下段左端)
三澤大使とタンザニア青少年育成開発団体の代表アンノルド・ムリゴ氏(上段右から2番目)
三澤大使と県指定スンベ病院長チャールズ・チャールズ・ペテロ氏(下段右から2番目)
3月6日、「国際女性デー(3月8日)」を前にして、令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式を実施し、三澤大使は、計3件(総額280,068米ドル)のコミュニティ・レベルでの女性のエンパワメントに貢献するプロジェクトに関し、被供与団体との間で贈与契約の署名を行いました。

案件の概要は以下のとおりです。

1.カゲラ州ミッセニ県カゲラ中学校女子寮建設計画(供与限度額103,627米ドル) 
  • カゲラ中学校はキヤカ群で唯一の公立中学校であり、4村からの生徒が通学しています。半数以上の生徒が毎日10km以上徒歩で通っており、身体的疲労による集中力低下や安全上のリスクが問題となっています。同中学校の学習環境向上のために女子寮を建設するべく、日本政府は無償資金協力を行うこととなりました。

2.イリンガ県マラゴシ簡易診療所建設計画 (供与限度額85,227米ドル)
  • マラゴシ村には診療所が1軒もなく、医療を受けるためには、未整備の道を通って隣村までいかなければなりません。移動中に、流産をしてしまったり、妊婦が亡くなってしまったりする事例もあります。このような状況を改善するため、日本政府は無償資金協力を通して、同村での診療所建設を支援することになりました。
3.ムワンザ州クウィンバ県指定スンべ病院母子外来棟建設計画(供与限度額91,214米ドル)
  • 県指定スンべ病院は、周辺地域4群が担当地域となっており、さらに他県からの患者も受け入れています。しかし、同病院の母子外来棟は老朽化が進んでしまい倒壊の危険性があるため、利用を取りやめ、一時的に隔離病棟で母子外来を行っています。これにより、十分な医療サービスが提供できていない上、院内感染が起こる可能性があります。医療サービス提供環境を改善するために、日本政府は、無償資金協力を通して新しい母子外来棟の建設を支援することとなりました。

対タンザニア草の根・人間安全保障無償資金協力の概要についてはこちらをご覧ください。
https://www.tz.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kusanone.html