後藤大使のタンザニア・スポーツ界探訪シリーズ(5) タンザニア五輪委員会への寄付報告会

令和2年3月11日
 2月26日午前、ダルエスサラーム市内のタンザニア五輪委員会事務所において、日本人会商工部会からの寄付贈呈(1000ドル)の報告会が催されました。
 
 冒頭のフィルベルト・バイ事務局長の挨拶に続き、同商工部会の高雄氏より、同委員会のグラム・アブドゥラ・ラシッド会長他の幹部に対して、1964年以来の夏のオリンピックを日本で開催する意義に鑑み、タンザニア支援のために同部会として支援することを決した経緯などについて報告が行われました。この寄付は、本シリーズ2回目にご紹介した通り、五輪委員会からタンザニアに進出している日本企業に対する文書による支援要請があり、これを受けて積極的に対応して頂いたものです。会場には約20名の地元メディアが詰めかけ、オリンピック開催に向けた準備がいよいよ本格化している状況を取材してもらう形となりました。
 
     

 また、この機会に、こうした動きを踏まえてダルエスサラーム日本婦人会(通称「バオバブ会」)が実施したチャリティー・バザーにより集めた収益金(60万タンザニア・シリング)も、私からヘンリー・タンダウ副会長に手交し、支援の輪が広がっていることを報道陣にご紹介しました。
 
     
 
 ラシッド会長とタンダウ副会長から、寄付に対する丁重な感謝表明に続き、タンザニア・ナショナルチームの現状について説明がありました。オリンピック本番に向けた選手選考競技が各種目において進行中で、マラソンについては、タンザニア期待のアルフォンス・フェリックス・シンブ選手が3月8日開催予定の「びわ湖毎日マラソン」に出場して必要な記録を狙うほか、ボクシングについては、正にセネガルのダカールで選考試合が行われているところであり、柔道については、モロッコで4月半ばに行われるアフリカ予選を控えて、長井市での事前トレーニングが予定されているとのことです。
 
 同報告会での模様は、翌日の地元の各種新聞やネット上でタンザニアの人々に広く報道されるところとなりました。