空き巣や強盗,ひったくりにご注意ください

令和元年11月29日
 クリスマス時期から年末年始にかけて,空き巣や強盗,ひったくりが多発しますので,ご注意ください。
 
 最近,ダルエスサラームはじめ,地方の在留邦人宅が空き巣被害に遭う事案が発生しています。また,在留邦人の被害はないものの,ダルエスサラームでは,白昼,家長の不在を狙った強盗被害も発生しています。
 
 当地では,一般犯罪が日常的に発生していますが,特にクリスマス時期から年末年始にかけては,空き巣や強盗,ひったくりが多発すると言われています。
 
 同時期に,ご旅行や一時帰国でご自宅を長期間不在にされる方も多いと思います。また,レストランやホテル等へお出かけになる機会も多いと思います。皆様方におかれては,以下について改めて見直していただき,防犯対策に努めてください。
 
1.事案概要
(1)日中,邦人旅行者がダルエスサラームの繁華街を散策していたところ,背後から近づいてきたバイクに肩掛けバッグをひったくられた。
(2)日中,ダルエスサラーム市内のアパートで,在留邦人が昼食の準備をしていたところ,開けていた寝室窓から泥棒が入り,貴重品の盗難に遭った。
(3)日中,ダルエスサラーム市内の在留邦人宅で,寝室内の箪笥に置いていた施錠された鞄の中から,現金が盗まれた。
(4)日中,地方在住の在留邦人が不在中,何者かが侵入し,サロンに置いていたパソコンや寝室に置いていた貴重品の盗難に遭った。
(5)午前9時,ダルエスサラーム・ウパンガ地区の高層アパートのインド人宅に,見知らぬ人物数名が押しかけ,貴重品の他,家財道具等の強盗に遭った。在宅中であった老母は強盗団により大怪我を負い入院した。
 
2.被害に遭わないための対策・心構え
(1)ひったくり被害の多くは,被害者が徒歩で移動している時に後方からバイクや車両で接近して犯行に及ぶケースが時間帯,場所を問わず発生しています。徒歩移動をする場合には,所持品は最小限に留め,車道側に所持品を持たず,背後や周囲に気を配るなど,十分にご注意ください。また,夜間の徒歩移動は極力避けてください。
(2)空き巣や強盗の対策として,自宅ドアは頑丈なものであるかご確認ください(シリンダー式のドア錠が望ましく,また,補助錠を付ければ侵入に要する時間が2倍以上になります。泥棒は侵入に時間を要する家を嫌う傾向にあります)。
(3)外出時の戸締まりはしっかりと行ってください(ドアだけではなく,窓の施錠も忘れずに行ってください)。
(4)在宅時にも戸締まりはしっかり行ってください(就寝時に侵入するケースもあります。暑いため窓を開けっ放しにするのは危険です)。
(5)貴重品は分散して保管することをお勧めします(1箇所に貴重品を保管している場合,被害に遭った際の損害が大きくなります。比較的狙われにくい部屋として,子供部屋やキッチン等が挙げられます。寝室やサロンは優先的に物色されるので寝室に貴重品を保管するのは危険です)。
(6)自宅付近に不審者がいないか常に気を配る(犯人は狙いを定めた家の住人の行動を確認している場合が多く,不在中の時間帯や家長が不在となる時間帯を見定める他,チャイムを鳴らしたり,間違い電話等で在宅を確認しているケースもあります)。
(7)自身の行動予定をむやみに口外しない(残念ながら使用人が手引きをしているケースもあります。行動予定の管理については慎重に行ってください)。
(8)行動を予知されにくい生活をする(出勤時間や帰宅時間が決まっている,週末の余暇の過ごし方が決まっている等の規則正しい生活スタイルの方が狙われやすいと言われています。行動を予知されにくいような生活スタイルを心掛けてください)。
(9)この他,外出時にテレビやラジオを付けておき在宅と思わせる方法,犯人に侵入された際に貴重品が見つからないことにより部屋を荒らされるのを防ぐため,比較的分かりやすいところに現金を少々置いておき,ある程度満足して帰ってもらう等の方法もあります。また,日本では防犯ブザー等の防犯用品が比較的安価で購入できますので,帰国時に購入して取り付けることも一案です。
(10)仮に,空き巣等の被害に遭われた際には,直ぐに警備員や管理人に一報し,警察に連絡してください。また,帰宅した際にドアが壊れている等,侵入された形跡がある場合は,まだ室内に犯人がいることも想定されますので,警備員や管理人に来てもらい,数人で確認するようにし,絶対に一人で中に入らないようにしてください。