現地メディア向け開発協力プレスツアーを行いました
令和元年10月24日
8月13日から15日,現地メディア向けプレスツアーを実施し,新聞・テレビ5社6名(主要英字新聞3社,地元スワヒリ語新聞1社,テレビ局1社)の記者及びカメラマンが参加しました。このプレスツアーは,同月末に開催予定のTICAD7に向けて,我が国の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに,タンザニアの政府関係者,知識層のみならず,広くタンザニア国民への情報発信を強化するためのものです。
プレス一行は、我が国のタンザニアへの開発協力とTICADに関する説明を受けた後,タンザニア最大の首座都市であるダルエスサラームやキリマンジャロ地方を訪れ、JICAによる有償・無償・技術協力プロジェクトや草の根・人間安全保障無償資金協力事業等に係る支援現場の視察を行いました。
○質の高いインフラ整備により,タンザニアの最大都市であるダルエスサラームの交通渋滞緩和を解消し,人々の生活や経済活動の改善に貢献する!
1日目の様子
1日目は、JICA無償資金協力「ダルエスサラーム市交機能向上計画」及び「タザラ交差点改善計画」の支援現場を訪れました。近年,タンザニアの最大都市ダルエスサラームは,都市圏の急激な拡大が進んでおり、通勤・通学車両や貨物を運ぶ重量車両が多く通ることから,主要幹線道路においては慢性的な交通渋滞が発生しています。同プロジェクトは我が国が掲げる「質の高いインフラ」の考え方の下,当該課題の解決に向けた道路整備を行うものです。
視察では、昨年開通したタザラ交差点の立体交差橋や,現在整備を進めているゲレザニ交差点を訪れ,後藤大使やJICA関係者及び両プロジェクトに係る工事を担当した三井住友建設株式会社より,日本による質の高いインフラ支援により,施工品質だけでなく,事故のない安全な施工管理や現地作業員の人材育成にも大きく貢献している点が現地メディアに伝えられました。
○経済成長を牽引する農業分野の発展と次世代を担う若者と女性の教育環境の改善に貢献する!
2日目の様子
2日目の午前中は草の根・人間の安全保障無償資金協力「さくら女子中学校建設計画」の支援現場を訪れました。
同校は,2016年1月に故・岩男寿美子・慶應義塾大学名誉教授が中心となり,タンザニアにおける理数系教育の強化と女性リーダーの育成を目的に設立したもので,我が国はこれまで同校の教室棟等の建設や日本人教師の派遣等の支援を行ってきました。視察においては,同校関係者や生徒から我が国支援に対する感謝が述べられました。
午後はJICA技術協力「コメ振興支援計画プロジェクト(TANRICE)」及びJICA有償資金協力「ローアモシ農業灌漑事業」の支援現場を訪れました。
タンザニアにおける農業セクターは,人口の約7割が従事するとともにGDPの約4分の1を占めており,同国の経済成長と貧困削減にとって非常に重要な分野となっていまる。このことから,我が国はこれまで歴史的に培ってきた灌漑(かんがい)稲作技術を活かし,長年にわたり様々な支援を展開してきました。視察においては,日本が整備した灌漑水田やJICA専門家による農業者への稲作技術の研修を実施しているキリマンジャロ農業研修センターを訪れ,日本の支援がタンザニアにおけるコメ生産の増加やそれに伴う農業者の収入向上に貢献している点が現地メディアに伝えられました。
3日目の様子
3日目は,草の根・人間の安全保障無償資金協力「キモチ中学校学生寮建設計画」及び教育分野における海外青年協力隊事業「ラウ中学校」の支援現場を訪れました。キモチ中学校については,同校の学生寮の建設を支援するもので,同支援がこれまで同校に在籍する生徒は往復約20kmの遠方から通学せざるを得ない過酷な状況を改善し,教育環境の改善に貢献した点が現地メディアに伝えられました。
また,ラウ中学校においてはJICAの青年海外協力隊事業により理数科目の授業を担当する谷口隊員が派遣されており,同隊員がスワヒリ語で数学の授業を行っている状況を視察しました。視察においては,両校の関係者より,日本によるタンザニアの若者,女性に対する質の高い教育の支援について感謝が述べられました。
プレスツアー後、各紙・テレビでは我が国開発協力の取組や8月末にTICAD7が開催される旨が報道されました。特に多くの庶民が目にするスワヒリ語のテレビ会社Channel Tenでは同ツアーの状況が複数回に渡って報道されたことから,タンザニア国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったのではないかと思います。
プレス一行は、我が国のタンザニアへの開発協力とTICADに関する説明を受けた後,タンザニア最大の首座都市であるダルエスサラームやキリマンジャロ地方を訪れ、JICAによる有償・無償・技術協力プロジェクトや草の根・人間安全保障無償資金協力事業等に係る支援現場の視察を行いました。
○質の高いインフラ整備により,タンザニアの最大都市であるダルエスサラームの交通渋滞緩和を解消し,人々の生活や経済活動の改善に貢献する!
1日目の様子
1日目は、JICA無償資金協力「ダルエスサラーム市交機能向上計画」及び「タザラ交差点改善計画」の支援現場を訪れました。近年,タンザニアの最大都市ダルエスサラームは,都市圏の急激な拡大が進んでおり、通勤・通学車両や貨物を運ぶ重量車両が多く通ることから,主要幹線道路においては慢性的な交通渋滞が発生しています。同プロジェクトは我が国が掲げる「質の高いインフラ」の考え方の下,当該課題の解決に向けた道路整備を行うものです。
視察では、昨年開通したタザラ交差点の立体交差橋や,現在整備を進めているゲレザニ交差点を訪れ,後藤大使やJICA関係者及び両プロジェクトに係る工事を担当した三井住友建設株式会社より,日本による質の高いインフラ支援により,施工品質だけでなく,事故のない安全な施工管理や現地作業員の人材育成にも大きく貢献している点が現地メディアに伝えられました。

ゲレザニ交差点での後藤大使の取材の様子(Channel Tenでの報道より)


我が国支援により昨年開通したタザラ交差点の立体交差橋
○経済成長を牽引する農業分野の発展と次世代を担う若者と女性の教育環境の改善に貢献する!
2日目の様子
2日目の午前中は草の根・人間の安全保障無償資金協力「さくら女子中学校建設計画」の支援現場を訪れました。
同校は,2016年1月に故・岩男寿美子・慶應義塾大学名誉教授が中心となり,タンザニアにおける理数系教育の強化と女性リーダーの育成を目的に設立したもので,我が国はこれまで同校の教室棟等の建設や日本人教師の派遣等の支援を行ってきました。視察においては,同校関係者や生徒から我が国支援に対する感謝が述べられました。

さくら女子中学校の様子(Channel Tenでの報道より)
午後はJICA技術協力「コメ振興支援計画プロジェクト(TANRICE)」及びJICA有償資金協力「ローアモシ農業灌漑事業」の支援現場を訪れました。
タンザニアにおける農業セクターは,人口の約7割が従事するとともにGDPの約4分の1を占めており,同国の経済成長と貧困削減にとって非常に重要な分野となっていまる。このことから,我が国はこれまで歴史的に培ってきた灌漑(かんがい)稲作技術を活かし,長年にわたり様々な支援を展開してきました。視察においては,日本が整備した灌漑水田やJICA専門家による農業者への稲作技術の研修を実施しているキリマンジャロ農業研修センターを訪れ,日本の支援がタンザニアにおけるコメ生産の増加やそれに伴う農業者の収入向上に貢献している点が現地メディアに伝えられました。

我が国支援により整備した灌漑水田をバックに説明を行う後藤大使(Channnel Tenでの報道より)
3日目の様子
3日目は,草の根・人間の安全保障無償資金協力「キモチ中学校学生寮建設計画」及び教育分野における海外青年協力隊事業「ラウ中学校」の支援現場を訪れました。キモチ中学校については,同校の学生寮の建設を支援するもので,同支援がこれまで同校に在籍する生徒は往復約20kmの遠方から通学せざるを得ない過酷な状況を改善し,教育環境の改善に貢献した点が現地メディアに伝えられました。
また,ラウ中学校においてはJICAの青年海外協力隊事業により理数科目の授業を担当する谷口隊員が派遣されており,同隊員がスワヒリ語で数学の授業を行っている状況を視察しました。視察においては,両校の関係者より,日本によるタンザニアの若者,女性に対する質の高い教育の支援について感謝が述べられました。

キモチ中学校でスピーチする後藤大使(Channel Tenでの報道状況)
プレスツアー後、各紙・テレビでは我が国開発協力の取組や8月末にTICAD7が開催される旨が報道されました。特に多くの庶民が目にするスワヒリ語のテレビ会社Channel Tenでは同ツアーの状況が複数回に渡って報道されたことから,タンザニア国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったのではないかと思います。