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    >>無償資金協力「タザラ交差点改善計画」及び円借款「第十次貧困削減支援貸付」に関する書簡の交換

    ~Flyover, Oh Yeah! タンザニア初の立体交差点の建設とタンザニアの貧困削減への取り組みを支援~

    6月18日、首都ドドマにおいて、岡田眞樹駐タンザニア大使とウィリアム・アウグスタオ・ムギムワ財務大臣との間で、無償資金協力「タザラ交差点改善計画」(31.27億円)および円借款「第十次貧困削減支援貸付」(15億円)に関する書簡の交換が行われました。

    無償資金協力「タザラ交差点改善計画」では、タンザニア第一の都市であるダルエスサラーム市内で最も混雑の激しいタザラ交差点を立体交差化するための支援を行います。円借款「第十次貧困削減支援貸付」では、タンザニア政府の経済成長や貧困削減への努力を後押しするため、世界銀行との協調融資により財政支援を行うものです。

    ドドマで行われた式典では、ムギムワ財務大臣に加え、ジョン・ポンベ・マグフリ建設大臣や政府高官が出席し、テレビ取材も含めた多くのメディアが集まりました。

    ムギムワ財務大臣からは、タンザニア政府が望ましい援助と位置付けている一般財政支援(注)を緩やかな貸し付け条件で供与することに対して、多大なる謝意が表明されました。マグフリ建設大臣からは、タンザニア国民が待ち望んでいたタザラ交差点の立体交差点(フライオーバー)の建設への協力への謝意とともに、渋滞に悩むダルエスサラームの解決策として、一刻も早い建設へ向けて日本とともに努力する旨、表明されました。

    タザラ交差点に建設予定の国内初となる立体交差点(フライオーバー)はタンザニア国内で大きな注目が集まっています。マグフリ建設大臣からは「ありがとうございます」と日本語でも謝意が示されただけでなく、式典最後にはタンザニアお決まりの掛け声、「フライオーバー、オーイェー(Oh Yeah)!!!」が叫ばれるなど、タンザニア国内のフライオーバー建設に対する関心の高さがうかがえる式典となりました。


    (左から)署名後握手をするムギムワ財務大臣、マグフリ建設大臣、大西JICA所長、岡田大使

    各案件の詳細は外務省ホームページをご参照ください。

    (注)一般財政支援(GBS:General Budget Support)

    タンザニアの貧困削減への取り組みを財政面で支援するため、タンザニア政府の国庫に直接お金を入れる支援。現在タンザニアでは12カ国・機関がこの方式で支援をしています。国庫に入れられた資金は、タンザニア政府が使用目的を決められるため、タンザニア政府が考える貧困削減のための重点課題や優先分野等に使用することが可能です。国の優先課題に予算を配分し、実施し、見直す。このサイクルを繰り返すことで、タンザニア政府のオーナーシップや自助努力の強化を真に支援する援助形態といえます。GBSに協力する国や機関は、タンザニア政府側との政策対話を通じて、タンザニアの各種政策の実施と健全な財政管理のための有効な助言を行うことで、財政面だけでなく、技術的にもタンザニア政府の取り組みを支援しています。タンザニアは、有望な市場と豊富な資源を有し、日本企業の関心も高まっていますが、GBSの政策対話を通じて、投資環境の改善の必要性を提言することで、日本企業を含む投資の促進を支援するという役割も担っています。


    左から署名に立ち会うマグフリ建設大臣、交換文書に署名するムギムワ大臣及び岡田大使




    会場にはたくさんのメディアが集まりました。立体交差点の完成予想図が飾られ、タンザニア側の高い期待がうかがえます。