実施済みの行事
>>キルワ道路オープニング式典の開催
平成25年2月23日、タンザニア政府主催により、我が国無償資金協力事業で実施したキルワ道路拡幅計画Ⅱ期のオープニング式典が開催されました。
キルワ道路拡幅計画は、キルワ道路の始点から10.1km区間の2車線化を行い、交通渋滞の緩和を図るものです。本計画はⅠ期、Ⅱ期に分けて実施され、必要とされた資金総額は26.5億円でした。事業実施者は、タンザニア道路公社(TANROADS)、コンサルタントはアンジェロセック(建設企画コンサルタントから業務を継承)、工事業者は鹿島建設(株)が実施しました。
キルワ道路はダルエスサラーム中心から郊外に放射状に伸びる4本の幹線道路の1つで、ダルエスサラームと南部を繋ぐ道路ですが、4本の幹線道路のうち、キルワ道路のみが片側1車線道路として残り、経済発展、人口増加により交通量が増加し、朝夕のピーク時には激しい交通渋滞を招いていました。しかしながら、現在、道路が完成したことにより渋滞は大幅に緩和しています。

前列左から、マグフリ建設大臣、ビラール副大統領、岡田大使、ルウェンゲ建設副大臣。後列左から3人目から、勝田JICAタンザニア所長、森近鹿島建設土木部長、高瀬鹿島建設キルワ道路工事事務所長。
本式典では、タンザニア政府からビラル副大統領、マグフリ建設大臣がスワヒリ語でスピーチを行い、日本国に対して繰り返し感謝が述べられるとともに、主要TV局をはじめとしたメディアを含め、キルワ道路沿線住民が多数来場し、タンザニアにおける我が国ODA事業について、政府関係者や地域住民、メディアから大きな注目を集めました。
岡田大使はスピーチで、施工後、舗装面に予期せぬ不具合が発生したが、2011年6月に日タンザニアの長年の友好関係をもとにした話し合いの場(ジョイントタスクフォース)を立ち上げ、同年12月に本タスクフォースで修復方法に合意し、合意に基づいて計画通り鹿島建設が工事を実施し、2012年12月にコンサルタント及びTANROADSの検査を経て、タンザニア側に道路が引き渡されたことに感謝を述べるとともに、タンザニア側の道路の維持管理が重要であることを述べました。

記念碑を序幕して握手する副大統領と大使
