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    >>草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「北ペンバ州ミチェウェニ市ミチェウェニ・コテージ病院手術室建設計画」署名式


    平成27年3月23日、松永臨時代理大使と被供与団体のイスマイル・アリ・ジュマ事務局長との間で贈与契約が結ばれました。 式典はミチェウェニ・コテージ病院で行われ、ザンジバル政府からはセイフ・アリ・イディ第二副大統領も出席しました。



    この協力は、タンザニアはザンジバル諸島北部ペンバ島に手術室を建設するものです。

    島内には3つの県立病院と、政府や地域住民の自助努力で開設された2診療所と63簡易診療所が存在しますが、 未だに医療施設は不足しており、充分な医療サービスを提供することができていません。 特にミチェウェニ県は、ペンバ4県の中で最も経済的に貧しく、県内には県立病院レベルの施設を持つ医療機関が存在しないなど、 インフラ整備の遅れが目立っています。

    同病院では、週50人以上の患者に対して、切創、子宮内容除去、切開排膿などの小手術を施しています。 しかし、空気調整設備のない非常に窮屈な部屋を手術室として代用しているため、3人以上の医療職員と複数の医療機器を要する 大手術は実施できていません。また、帝王切開などの手術も対応できないため、同病院で対応できない妊産婦は、 島内50km先の県病院に1時間以上かけて搬送しているものの、搬送先の病院も混雑していて受け入れられないこともあり、 実際に搬送の遅れが原因で死亡するケースも少なくありません。

    このような状況を重く見たコンデ地域開発組織、ミチェウェニ県及びザンジバル保健省は、同県医療の向上を図るべく、 診療所レベルのミチェウェニ・コテージ病院を県立病院のレベルに昇格させるため、手術棟の建設を計画しました。

    この案件の完了によって、ミチェウェニ県民約10万4千人が、安全で適切な手術を受けられるようになることが期待されます。


    被供与団体が自助努力で躯体まで建設した手術棟


    松永臨時代理大使(右)と被供与団体代表(左)


    スワヒリ語でスピーチする臨時代理大使




    関係者全員で記念写真