大使館関連行事

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    >>草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「カタヴィ州ムレレ県キバオーニ村カクニ幼稚園建設計画」署名式


    平成27年3月7日、松永臨時代理大使とムレレ県行政長官との間で贈与契約が結ばれました。 式典は首相官邸で行われ、本件を紹介したピンダ首相自らがプロジェクトの全体像の説明を行うなど熱のこもったものとなりました。



    この協力は、タンザニア西部ムレレ県キバオーニ区に幼稚園用教室を整備するものです。
    本案件地であるキバオーニ区は、幼稚園が皆無であるため、幼稚園児は区内の3小学校の教室を利用していますが、3小学校の施設も限られているため、 1教室に多くの生徒が入ることになり、児童たちは非常に窮屈な環境で授業を受けています。 1つの机・椅子を複数人で共有していることから、生徒の集中力は欠如し、学習到達度も非常に低く、 一人一人の生徒まで教師の目が行き届いているとはいえない状況が続いています。

    特にキバオーニ村のカクニ小学校は、他の小学校より幼稚園児・小学生共に受入数が多く、さらに開校してから55年が経過しているため、壁の亀裂や雨漏りなど建物の老朽化が激しく進んでいます。 こで、ムレレ県は、国内のドナーから資金を得て、2012年より現在の小学校から500m先に新校舎の施設建設を開始しました。
    しかし、十分な予算が得られていないことから、幼稚園児専用の教室建設まではできておらず、幼稚園児と小学生とで共用しなければならない状況が続くことが見込まれていました。

    このような状況を重く見たムレレ県と学校関係者、地域住民は、小学校と同時に幼稚園の学習環境を向上させ、小学校入学前から能動的な学習意欲を育てるため幼稚園児用教室の建設を 計画し、その事業への協力者を探していました。そこに、この計画を知ったピンダ首相より当館へ本件の紹介が行われ、本件の実施に至りました。

    教室の確保により、より良い環境で適切な幼児教育を受けることができるようになり、進学率の向上につながることが期待されます。


    現在のカクニ小学校。この学校に通う多くの小学生と幼稚園児のために地域全体での取り組みが行われています。


    松永臨時代理大使(左)とムレレ県行政長官(右)



    プロジェクトについて自ら説明を行うピンダ首相(右)



    関係者全員で記念写真。