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     >> 草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「コースト州ルフィジ県WAMA中山学校拡張計画」署名式







    平成27年2月19日、 草の根・人間の安全保障無償資金協力事業1件の贈与契約が、被供与団体「女性発展基金(以下、WAMA)」の事務所にて、 岡田大使と被供与団体代表のサルマ・キクウェテ大統領夫人との間で結ばれました。

    式典には、学校理事長(国民社会保障基金=NSSF=取締役)などの来賓が集まり、 日本の支援に対して繰り返し感謝が述べられ、それらの様子が新聞やテレビで報道されました。

     ・ 平成26年度コースト州ルフィジ県WAMA中山学校拡張計画
     ・ 内容:コンピュータ室棟の建設・整備、管理棟の拡張、家具
          の整備
     ・ 供与限度額:498,738米貨ドル
     ・ 被供与団体:女性発展基金(WAMA)


    案件の経緯をスワヒリ語で説明する岡田大使


    <コンピュータ室棟の建設・整備>
    タンザニア教育職業訓練省は、初等・中等教育におけるICT教育の導入を目指しており、 2015年までに国内2,000校以上にICT環境を導入することが目標とされています。

    現在WAMA中山学校には、職員室として建設された部屋に、外国企業から寄付されたパソコン20台があり、 教職員がパソコンの基礎的な使用方法を学んでいます。
    しかし、各学年の生徒約90人が授業として教わるには台数が足りず、 またインターネットが接続されていないため、マウスやキーボード操作、ワード・エクセルの基礎作業、 用語の名称の暗記など理論の指導にとどまっています。

    そこで、本計画では、専用のコンピュータ室棟を建設するとともに、 周辺機器の整備、ブロードバンド接続を行い、インターネットでの情報収集を含む より実践的な授業を生徒が受けられるよう支援します。


    本校共同創立者である中山隼雄氏へ謝意を述べるキクウェテ大統領夫人


    WAMA中山学校の鳥瞰図


    また、今回の日本政府の草の根無償を通じた支援のほかに、 本校共同創始者である「中山財団」の中山隼雄理事長より、数千冊にわたる書籍と、患者搬送用の車両が 寄付されることが決定しました。 書籍は、理数科教育の教科書のほか、日本やアフリカを含む世界各国の著名人の伝記や小説を含んでおり、 同校の女子生徒が、授業で学んだ英語やスワヒリ語を活かして沢山の読み物に目を通し、 それぞれが自分の人生のロールモデルを見つけられるよう、とのメッセージが込められています。




    贈与契約に署名するキクウェテ大統領夫人と岡田大使


    WAMA中山学校は、キクウェテ大統領夫人が理事長を務めるローカルNGO「WAMA」に対し、 日本の「中山・科学技術文化財団」が支援を行い、 進学が困難な女子生徒のために建設された中高等学校で、 将来のタンザニアの核となる人材が多数育成されることが期待されています。

    この協力では、WAMA中山学校において、コンピュータ室棟の整備や管理室棟の拡張を行い、 優秀であるにも関わらず、進学が困難となっている孤児や低所得層家庭出身の女子生徒の学習環境を向上させ、 将来を支援することを計画しています。


    WAMA中山学校


    孤児や低所得家庭出身の女子生徒たち


    <管理棟の拡張>
    既存の1階建て管理棟に2階部分を建設し、家具を整備します。

    本校は2014年にAレベル校(日本の高等学校に相当)を新設したため、生徒数の増加に合わせて教職員数も増えており、 2015年中旬にはさらなる増員が予定されています。

    しかし、既存の管理棟は部屋数・スペースともに不十分であるため、 多くの教員は生徒がいない間に教室を一時的に使用したり、校内にある職員住宅で作業したりしています。 教職員が定まった場所で快適に勤務できる環境づくりは、教職員が試験などの書類を安全に整理・保管できるだけではなく、 生徒が学習内容に関して質問したり、生活上問題が発生した際に相談したりする際に、 特定の教職員のもとへすぐに駆けつけられるという面で、生徒にとっても利点に繋がります。

    被供与団体、学校関係者と記念撮影