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     >> 平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「ゲイタ州チャトー県ひまわり油加工場整備計画」「ダルエスサラーム州ムヒンビリ国立病院救急車整備計画」署名式









    平成27年2月11日、 大使公邸にて、草の根・人間の安全保障無償資金協力事業2件の贈与契約が、岡田大使と被供与団体代表者との間で結ばれました。

    式典に集まった案件関係者の他、チャトー県選挙区選出のジョン・マグフリ建設大臣からは 草の根に限らず道路など様々な分野における日本の支援に対して繰り返し感謝が述べられ、その様子が新聞やウェブサイトで報道されました。

    ・ゲイタ州チャトー県ひまわり油加工場整備計画
    ・内容:ひまわり油二重精製機の購入・設置
    ・供与限度額:95,124米貨ドル
    ・被供与団体:チャトー県

    ・ダルエスサラーム州ムヒンビリ国立病院救急車整備計画
    ・内容:①リサイクル救急車2台の整備費・日本からの輸送費
        ②医療機器9種23点購入費
    ・供与限度額:40,891米貨ドル
    ・被供与団体:ムヒンビリ国立病院


    贈与契約を交わすチャトー県行政長官と岡田大使


    チャトー県関係者(大使左がマグフリ建設大臣)


    ひまわり油加工場整備予定地(右の建物を改修中)


    チャトー農業協同組合が現在使用している搾油機



    <ダルエスサラーム州ムヒンビリ国立病院救急車整備計画>

    本事業は、タンザニア国内最大のムヒンビリ国立病院へリサイクル救急車2台と医療機器を供与するものです。 ムヒンビリ国立病院は、医療施設が未整備な地方を含め、多数の患者を受け入れており、 特別な病気の場合は専門病院に、国内での治療が難しい場合は国外へ搬送しています。 しかし、病院で現在使用可能な救急車は一台のみであるため、唯一の救急車が出動している時には、 緊急搬送が必要な患者は、身内が自家用車を出すか、公共交通機関(乗り合いバスや三輪タクシー)などを 利用するしかありません。

    そこで、本件では、日本の地方自治体から供出されたリサイクル救急車2台と、 搬送中の治療に必要なAED(自動除細動器)や人工呼吸器などの医療機器を供与します。

    国内最大の病院として救急救命病棟の職員の能力を活かし、 重症患者を適切な状態で搬送・処置することが可能になることが期待されます。











    スワヒリ語でスピーチする岡田大使


    式典に集まった30人以上もの報道関係者



    <ゲイタ州チャトー県ひまわり油加工場整備計画>

    この事業は、タンザニア北西部、ゲイタ州チャトー県にある チャトー農業協同組合所有のひまわり油工場において、 ひまわり油の二重精製機を購入・設置するものです。

    チャトー県を含むヴィクトリア湖南岸では伝統的に綿花が商品作物として生産されていましたが、 2000年代からの綿花市況が低迷しているため、新たな商品作物として油脂用ひまわりへの作付転換が急激に進められています。

    2012年にチャトー農業協同組合は、県補助金で搾油機を購入したものの、 タンザニア規格基準局(TBS)が定める加工処理を行えず、消費期間も限られているため、 商品の販売先は地元か周辺地域に留まっていました。

    この計画で供与される二重精製機では、TBSの求めるひまわり油の脱ガム・脱酸・脱色・脱臭が可能になります。 さらに、消費期限も現状の精製後12か月から18か月まで延長されるため、ひまわり油の生産が盛んでない隣国 (ブルンジ、ルワンダ、コンゴ民主共和国、ウガンダ等)へ油を輸出することができるようになります。 ひいては、農家世帯の所得増大によって、医療費や教育費を賄うことが可能になることが期待されています。


    ムヒンビリ国立病院のキダント院長代理と岡田大使


    ムヒンビリ国立病院関係者(大使右は案件形成に尽力した前院長)


    救急車を整備する緊急医療棟