実施済みの行事( 10月1日)
>>無償資金協力事業
~ 全ての交通システムの起点ダルエスサラーム市の4大幹線道路の一つ ニューバガモヨ道路4車線化 ~
無償資金協力「ニューバガモヨ道路拡幅計画」道路完成式
10月1日、ダルエスサラーム市内ニューバガモヨ道路において、キクウェテタンザニア大統領同席のもと同道路拡幅事業の完成式典が開催されました。
ニューバガモヨ道路拡幅計画
・延長:約12.9㎞
・供与限度額:50.95億円
・工事期間:平成22年12月28日~平成26年7月31日
ダルエスサラーム市は、タンザニアの経済・流通の中心地であり、道路、鉄道、空港、港湾など全ての交通システムの起点となっています。 日本政府はこのダルエスサラーム市内の交通環境の改善のため多くの支援を実施してきましたが、市内の都市開発は4本の幹線道路を中心として無秩序に進行しており、 年々悪化する交通渋滞はダルエスサラーム市の経済活動に深刻な影響を与えてきました。 このため、4車線化の遅れていたニューバガモヨ道路のムウェンゲ~テゲタ間の延長約12.9kmの拡幅を行い交通渋滞を緩和することを目的として、2010年2月、日・タンザニア政府間で 無償資金協力に関する署名が行われ、詳細設計後の2010年12月末より工事が開始されました。 しかし、工事完成までの道のりは決して平坦ではなく、2011年12月にダルエスサラーム周辺を襲った記録的な豪雨とそれに伴う洪水による工事区間への大きな被害を始めとして、 工事の完成までには多くの課題が発生しました。 今回の完成式典の開催の裏には、こういった課題が発生するたびに行われた、日・タンザニア関係者間での度重なる協議と 努力がありました。式典には、キクウェテ・タンザニア大統領が出席し、大統領自ら度重ねて日本の支援に対して感謝の意が表されましたが、 これも課題を解決するために行われた関係者間の努力により生まれた両国間での関係強化の賜と言えるのではないでしょうか。 現在、ニューバガモヨ道路沿いには、多くの工場やオフィスが立ち並んでおり、この地域はダルエスサラーム周辺における将来の最も重要な商工業地帯 の一つとなることが予想されています。また、バガモヨでは新たな港の建設計画やそれに隣接する経済特区(SEZ)の設置計画も進められています。 今回の事業は、道路沿線地域の更なる開発・発展及びタンザニア最大の商業都市ダルエスサラームと新たな経済都市バガモヨとの連系による タンザニア経済の更なる発展に大きく寄与することが期待されています。
ダルエスサラーム市における交通分野への日本の支援(JICA資料より)
