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    >>3件の無償資金協力に関する書簡の交換

    1月25日、ダルエスサラームにおいて,岡田眞樹駐タンザニア大使と先方ウィリアム・アウグスタオ・ムギムワ財務大臣との間で、以下3件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

    1. 「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」(供与限度額:11億800万円)
    2. 「タザラ交差点改善計画(詳細設計)」(供与限度額:6400万円)
    3. 「貧困農民支援」(供与額:3億8000万円)

    各案件の概要はそれぞれ以下のとおりです。

    1. 「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」

       この協力は、ダルエスサラーム市において、二つの主要幹線道路(4車線)を接続する道路を拡幅(2車線から4車線に)するとともに、橋梁の建設を行うものです。同市では近年の急速な経済成長や人口増加により、市内の交通渋滞が慢性化し物流が停滞するなど経済活動や市民生活に悪影響が生じています。この協力の実施により市内の交通のボトルネックの一つが改善され、タンザニアの経済発展と投資促進及び、ダルエスサラーム港と近隣内陸国を結ぶ国際回廊の機能強化につながることが期待されます。
    2. 「タザラ交差点改善計画(詳細設計)」

       この協力は、ダルエスサラーム市内で最も混雑の激しいタザラ交差点を立体交差化するもので、今回はこの計画の詳細設計に必要な資金を供与します。タザラ交差点は空港と市内を結ぶ幹線道路及び港と内陸国へ続く国際回廊を結ぶ幹線道路が交わる交差点であるため、渋滞が慢性化し、同市内の経済活動や物流の妨げとなっています。この協力の実施により、交通や物流が円滑化し、タンザニアの経済発展と投資促進及び、ダルエスサラーム港と隣接内陸国を結ぶ国際回廊の機能強化につながることが期待されます。
    3. 「貧困農民支援」

      この協力は、タンザニアの食糧増産支援を目的とし、肥料を購入するための資金を供与するものです。タンザニアでは、労働人口の約75%が農業に従事しており、その成長が同国における貧困削減の鍵の一つです。この協力により、タンザニアの農業生産性及び貧困農民の所得の向上が期待されます。

      日本は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において,アフリカ諸国におけるインフラ整備及び農業・食料分野における取組への協力の強化を表明しており,本件協力はこれを具体化するものです。


      道路の完成図を掲げて記者に見せているムギムワ財務大臣


    交換公文に署名するムギムワ財務大臣(左)と大使