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    >>草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「モロゴロ州キロンベロ県キダトゥ簡易診療所建設計画」署名式


    平成26年3月14日、松永公使とキロンベロ県行政長官との間で贈与契約が結ばれました。 式典には、州・県の政府関係者や地域住民が集まり、日本に対して繰り返し感謝が述べられました。



    この協力は、タンザニア中央部モロゴロ州キロンベロ県キダトゥ村に簡易診療所を整備するものです。 同地では、自宅から通いやすい位置への医療施設の建設を望む住民の要望を村役場が取りまとめ、 住民が自ら労働力を提供しながら診療所の建設が開始され、これまでに県の協力も得て建物、屋根、戸・窓枠の建設が行われていました。 しかし、予算不足もあり建設が中断していたことから、今回、診療所完成のための援助を日本が行うこととなりました。

    本計画では、診療所の完成、トイレ棟の設置、医療機器類の整備を行う予定としており、 同診療所の建設とあわせて、県から医師と看護師の配属が予定されています。 このことによって、キダトゥ診療所でこれまで対処不可能だったために近隣診療所へ行かざるを得なかった妊産婦、一般患者(月平均数百名)が、 キダトゥ診療所で治療を受けられるようになり、キダトゥ村の約7,500名に安全で適切な医療サービスを提供することが可能となります。

    今回のキダトゥ村では、住民自らの発意と自助努力により診療所の建設が進められてきました。 タンザニアでは政府の予算そして人員が不足しており、医療・保健分野や教育、生活インフラなどの最低限の生活を保障するための整備が必要である一方で、 税収向上に向けた産業育成への投資・インフラの整備も必要となっています。 このように行政機関にできることが限られている中、自分達で出来ることは自分達で行うという、この村のような取組が今後より多く行われて いくことがタンザニアのこれからの発展に向けた重要な鍵の一つなのかもしれません。また、こういった取組から日本も学ぶことが出来る部分があるのではないでしょうか。


    建設途中の診療所。式典も手作りです。


    松永公使(右)とムビリニ・キロンベロ県行政長官(左)



    署名式の余興として行われた芝居。診療所建設のために村人から資金を集めることに対して村の意見が割れている様子を演じています。



    キダトゥ村の事業を紹介し、大使館から支援を行うきっかけとなったバシャンゲ議員