実施済みの行事(3月11日)
>>無償資金協力事業
~ 世界遺産に隣接する魚市場 ~
無償資金協力「ザンジバル・マリンディ港魚市場改修計画」に関する書簡の交換
3月11日、ザンジバルにおいて岡田大使とムッサ・ザンジバル財務省次官との間で、無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
ザンジバル・マリンディ港魚市場改修計画(供与限度額:9億3500万円)
ザンジバルでは、食料安全保障の確保と農漁民の収入増大によって持続的な人間開発と貧困の削減、農水産業分野における生産性の向上と雇用機会の増加による家計の増収を目標として位置づけています。 今回、これらの目標に沿って、漁業関連産業のボトルネックの一つとなっている不十分な流通インフラの改善を図るため、ウングジャ島最大の水揚げ漁港かつザンジバル市における鮮魚流通の拠点である マリンディ魚市場の改修を日本の支援で行うこととなりました。 ザンジバルでは漁業がGDPの6%(ザンジバル政府発表)、動物性たんぱく質摂取源の80%以上を担っていますが、その中心地であるマリンディ魚市場では 平均で約10%の魚が売れ残り、直射日光の下劣化している状況です。また、同市場では適切な水揚げ場や保管施設が無く、危険かつ劣悪な衛生状況のもと鮮魚の取扱が行われています。 このようなことから、今回の事業では、安全な水揚げのための岸壁の整備、衛生的な魚の取引、販売のための施設及び機材の整備、さらに施設の運営維持管理に係るソフトコンポーネントの実施を行うこととし、 これらにより安全、衛生的、効率的な水産物の水揚げ・取引環境の実現を図り、ザンジバル及びその周辺地域に対し品質の良い水産物を安定的に供給することを目的としています。
マリンディ港魚市場完成予想図(JICA資料より)
