大使館関連行事

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    >>株式会社ランド及びザンジバル国家貿易公社(ZSTC)の商品初出荷式


    平成25年12月17日、愛知県安城市の企業である株式会社ランドがザンジバル貿易公社(ZSTC)に委託製造した衛生化粧品の、日本への初出荷を祝う式典が、ペンバ島で行われました。式典には、阿部株式会社ランド社長と提携パートナーのアリZSTC社長の他に、ザンジバル政府マズルイ貿易産業大臣をはじめ100人を超える地元の関係者が参加し、このプロジェクトに対するザンジバル側の期待がひしひしと伝わって来ました。

    ペンバ島は、ウングジャ島(通称ザンジバル島)と共にザンジバル政府を構成している島で、タンザニアにおけるクローブ(日本語で丁子というスパイスの一種)の生産のほとんどを占めています。株式会社ランドは、クローブをはじめとするザンジバルの伝統的なスパイスからエッセンシャルオイルやフローラルウォーターを、更にペンバ島で生産されているミネラル分豊かな天日塩も利用してバスソルトを製造することに取り組みました。これらの衛星化粧品はペンバ島にあるZSTCの工場で製造され日本に向けて輸出されます。また、ザンジバルに数多くある高級リゾートホテルにあるエステサロンなども新製品の利用に関心を示しています。

    ランド社は、これらの商品を「ザンジバル」の伝統的な文化や豊かな自然のイメージとともに販売をしようと、「Zanzibar Valore」というブランド名を採用するとともに、ザンジバルの伝統音楽「タアラブ」の新曲でブランドのイメージを伝えようと考えています。ザンジバルの文化や自然の魅力をより多くの人が知れば、ザンジバルを訪れてみたいと思う方が増えることでしょう。

    このプロジェクトは、ペンバ島のスパイス産業を再活性化するとともに、製塩業に新たな市場を作り出し、ペンバの経済に大きく貢献することが期待されますが、それだけでなく、ザンジバルのイメージを売り出すことによってザンジバルの観光振興にも一役買うことになるでしょう。ザンジバルの人々の関心の高さも、うなずけます。


    今回の式典で出荷された"Zanzibar Valore"ブランド商品


    阿部株式会社ランド社長(左から3人目)から商品の説明を受ける岡田大使(左から2人目)。



    株式会社ランドとZSTCとの間の覚書署名の様子。前列右がアリZSTC社長。後列左から3番目がマズルイ貿易産業マーケティング大臣、後列左端は小松崎JETROナイロビ所長。