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    >>無償資金協力事業(2件)

    ~ 水と道路のプロジェクトで「安全」と「時間」の供給を ~

      

    無償資金協力「タボラ州水供給計画」「第二次ダルエスサラーム市交通機能向上計画」に関する書簡の交換

    11月11日、ダルエスサラームにおいて,松永駐タンザニア臨時代理大使と先方・サバシウス・リクウェリレ財務省次官との間で、以下2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

    1. 「タボラ州給水計画」(供与限度額:17億9200万円)

     この協力は、「すべての住民に2025年までに400m以内に安全で衛生的な水の供給を行う」というタンザニア政府の掲げる目標に資するため、タボラ州地方部の20村落において114箇所の深井戸掘削と人力ポンプの建設、4箇所の給配水管路の設置を行うもので、 このプロジェクトにより約4万人が「安全・安心」な水の供給を受けることになります。

     また、ハード整備実施後を見据え、地下水開発能力強化のための機材供与、地方自治体や住民所有給水組織の維持・運営管理能力の強化のための支援も併せて行われる予定です。

     タンザニアでは、たまり水や地表水、素掘井戸等の不衛生な水源を飲用しているため、乳幼児死亡率や水因性疾病が高く、また、水汲み労働が婦女子の大きな負担となっています。 また、水売り人からの水購入費も住民に大きな経済負担をもたらしており、今回の事業は、「人間の安全保障」、「重労働とそれに要する多大な時間、経済的負担からの解放」 に対し大きな役割を果たすことが期待されています。

     

    2. 「第二次ダルエスサラーム市交通機能向上計画」(供与限度額:1億400万円)

     この協力は、ダルエスサラーム市において、二つの主要幹線道路(ゲレザニ道路~バンダリ道路)の拡幅(2車線から4車線に)を行うものです。 同市では近年の急速な経済成長や人口増加により、 市内の交通渋滞が慢性化し物流が停滞するなど経済活動や市民生活に悪影響が生じています。 この協力の実施により市内の交通のボトルネックの一つが改善され、タンザニアの経済発展と投資促進及び、ダルエスサラーム港と近隣内陸国を結ぶ国際回廊の機能強化につながることが期待されています。

     

    道路の完成予想図を手にするリクウェリレ次官(中央)

    ( 左:ムリンドコ水省次官、左2:オマリ財務省局長代理、中央:リクウェリレ次官、右2:松永臨時代理大使、右1:大西JICA所長 )


    給水事業(イメージ)

    タンザニアでは特に地方部において給水への高い需要が存在します。しかし地下水にフッ素が含まれるなど、開発に際しては多くの課題が存在しています。


    混雑時の道路(JICA資料より)

    ダルエスサラーム市周辺では、道路渋滞が激しく、同国の経済に大きな損害を与えていると言われています。